エアロテックのマンションリフォーム費用って結局どれくらい?
検索しても意外と価格についてのページを見つけづらいこの件、いろいろ調べて情報を集めてみました♪
今回はこんな人へ向けて記事を書きます。
エアロテックってマンションへのリフォームも可能?
そもそもですが、エアロテックに興味を持ったものの
「新築戸建でなくても、リフォームとして後付けすることは可能?」
「マンションへの導入ってできるものなの?」
という疑問を持つ方も多いと思います。
その答えですが、エアロテックを入れるマンションリフォームはできます。
”三菱地所ホーム”と”三菱地所のリフォーム”それぞれの公式ページ
はじめに公式ページをご紹介しておきます。
ただ三菱地所ホームの公式の該当ページには、一番知りたいお値段について意外と書いてありません。
◆三菱地所ホーム公式ホームページ>リフォーム>「エアロテック」リフォーム
またエアロテックを入れる他に、間取りなどのリフォームを一緒にやりたい人もいるかと思いますが、
そもそも三菱地所ホームのぺージでは「リフォーム」というだけで
定額制メニューなど種類が豊富にあり迷子になりやすいです(^^;)
さらに分かりづらいことに
上記の三菱地所ホームの公式とは別に、「三菱地所リフォームの公式ページ」というのがあり、
その中のエアロテックリフォームのページはこちらです。
◆三菱地所のリフォームホームページ>リフォームメニュー>エアロテック
公式からリフォームのお値段が調べづらいからといって、「エアロテック マンションリフォーム」などと検索しても、断片的に資料などは出てくるものの
分かりやすくまとめてあるページが意外とないので、この記事でまとめていきますね。
またエアロテックは種類が複数あるので要注意です。
- エアロテック
- エアロテックFit
- 新・エアロテック-UV
これらそれぞれの本体価格も違うので、
リフォーム費用もどのエアロテックを入れるかによって異なります。
詳細は後で書きますが、エアロテックFitのマンションリフォームなら
建物が条件をクリアしていれば約1000万円が目安。
そのあたりも詳しく解説していきますね。
エアロテックのマンションリフォーム費用
まずは「エアロテック」(エアロテックFitより規模の大きな全館空調)をマンションへ入れるためのお値段。
三菱地所ホームのリフォームメニューの中に、マンションにエアロテックを入れるためのメニューがありますのでご紹介します。
(個別に相談・工事見積を依頼すれば下記のリフォームメニュー適用でも不適用でも個人に合わせた見積額が出るでしょう。ただこの記事では、お値段の目安にしていただくために一般的な費用をお伝えするのが目的ですし、情報を集めようとしても下記のリフォームメニューでしか目安金額が明記されていないようなので、それを書きたいと思います。)
エアロテックリフォームメニュー「新マンションエアロテック」でのお値段
エアロテックをマンションに入れられるリフォーム商品として2017年10月に販売開始されたのが「新マンションエアロテック」というもの。
販売開始の際の資料であるこちらに、「新マンションエアロテック」の詳細と本体価格が載っていました。
「グッドデザイン賞受賞、快適・健康・省エネのマンション用全館空調システム 「新マンションエアロテック」販売開始 ~リフォーム商品として販売が決定、新築分譲マンション用設備として商品化」 https://www.mec-r.com/news/2017/2017_1019.pdf |
この資料に記載の費用ですが、エアロテック本体価格は、250万円(税別・※専有面積90㎡までの場合の値段)とのこと。
まとめると、エアロテックを入れるマンションリフォーム費用は下記の通りです。
●「新マンションエアロテック」でエアロテックを導入するマンションリフォーム費用
↓
エアロテックを入れるための建物補強工事代
+エアロテック本体費用(250万円(税別)※専有面積90㎡までの場合)
+エアロテック工事代
+ほかの希望するリフォーム(水回りなど)があればその代金
この新マンションエアロテックですが、何が「新」かというと、どうやらそれまではマンションにエアロテックを入れる場合、ダクトが通る部分を確保すると天井高が低くなってしまうという問題があったようです。
その問題を技術開発でクリアしたのが、この「新マンションエアロテック」だったということです。
さてリフォームの場合の本体価格は分かりましたが、「エアロテック工事代」などを含めた、リフォーム総額の目安も知りたいですよね。
もちろん、他にどのような変更を希望するか(間取り・水まわり設備入れ替えなど)によってリフォーム代は上下するわけですが、単純に「エアロテックを入れるだけのリフォームの場合」の価格の目安は当時の資料にこう書いてありました。
専有面積に応じた定額制で、70㎡の3LDKを2LDKにスケルトンリフォームした場合の価格は「マンションエアロテック」の250万円を含め1,100万円(税別)
勝負に出た 三菱地所ホーム エアロテック+フルリフォームで1,100万円 (rbayakyu.jp)
三菱地所ホームでは「新マンションエアロテック」を開発したのに合わせてフルスケルトンリフォームの定額制メニューを作り(「Re Dia (リディア)」)、その場合、上記の広さで1100万円(税別)とのこと。
定額制なので、分かりやすいですね。総額の目安にしていただければと思います。
(ただしこれはおそらく建物の条件をある程度クリアしている場合の金額です。
この記事最後の「注意点」の項目をあとでご覧ください。)
エアロテックのマンションリフォーム実例
公式ページには具体的な費用が載っていないようだと書きましたが、実例ページは写真や間取り付きで分かりやすく、検討されている方には参考になると思います。
「三菱地所のリフォーム」公式のエアロテック導入のマンションリフォーム実例をご紹介しておきますね。こちら↓
case4 全館空調を導入し、きれいな空気を家の隅々まで一定の温度で快適に暮らせる住まいへ | 三菱地所のリフォーム (mec-reform.com)
戸建向けの本体価格とマンションリフォームでの本体価格は違う?
先ほど、マンションリフォームのエアロテック本体価格を書きながら私が「あれ?」と思ったことがあります。
それは「本体価格が250万円(税別)」という点。
実は、エアロテックより後にエアロテックFitが発売開始された際の資料に、エアロテックシステム本体の価格として
エアロテック→200万円弱 / エアロテックFit→150万円
と書かれているんです。
(三菱地所ホーム 第一次取得層向け「エアロテック Fit」発売開始 (rbayakyu.jp))
これはおそらく新規で戸建に入れる場合のそれぞれの本体価格ですが
つまり、エアロテックのマンションリフォームの本体価格は50万円ほど高いということになります。
マンションに入れるとなると少しお値段が高くなるということなのかもしれません。
(エアロテックFitのマンションリフォーム費用については後述します。ちなみに新・エアロテック-UVの本体価格は1システム 215.8万円(税別)です)
エアロテックFitのマンションリフォーム費用
さて次はエアロテックFit のマンションリフォーム費用について。
エアロテックFItについてもマンションリフォームメニューがあります。
エアロテックFitについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
上の記事に詳しく書きましたが、エアロテックFitのリフォームメニューの中に、中古を買ってリフォームを検討している層向けのプランがあり、マンションリフォームの場合、総額目安は下記の通りになっています。
●エアロテックFit を導入するマンションリフォーム費用
→ 次世代省エネルギー基準以上の70㎡のマンションなら
スケルトンリフォームの場合、1075万円(税別)
参照したのはこちらのページです。
『定額制メニュー「エロテックFit リフォーム」発売開始』
マンションリフォームなら基本的にエアロテックFit がおすすめ?
ここまで、エアロテックとエアロテックFit それぞれのマンションリフォームの費用を書きましたが、ここで一つ注意したいことがあります。
エアロテックとエアロテックFItの違いは、ざっくり言うと「少し広めの建物に対応するエアロテックを一般家庭の広さに、性能をそのままに小さくしたものがエアロテックFit 」というところ。
つまり、戸建でもマンションでも「広さが合うならエアロテックFit の方が得られる快適性は同じながらでコンパクトで、お値段もすこしお得」ということになります。
じゃあ、マンションリフォームの場合も、エアロテックは広いマンション用で、Fit の方は狭いマンション対応ということ・・・?
と言うと、すでに書いたようにエアロテックが入る「新マンションエアロテック」の本体価格250万円は、「※専有面積90㎡までの場合」という注意書き付き。エアロテックが対応する大きめの戸建ほど、想定面積が広くありません。
90㎡というのは戸建でいうとエアロテックFit が余裕で対応できる広さですから、マンションリフォームの場合、一般的な広さなら(例えば60~90㎡ほどのマンション)エアロテックFit でのリフォームメニューがおすすめということになるかと思います。
それぞれの発売時期を見てみても
新マンションエアロテックの発売 → 2017年10月
エアロテックFit (戸建向き)の発売 → 2018年10月
エアロテックFit リフォームの発売 → 2019年2月
ということで、「新マンションエアロテック」のあとに待望のエアロッテックFit が誕生し、「エアロテックFit リフォーム」メニューもできているんです。
すでにエアロテックFit 発売後である今、マンションリフォームを考えているのであれば、一般的には規模やお値段の面からエアロテックFit で検討されるのが良いかと思います。
(もちろん、もしあなたがこれから実際に三菱地所ホームに連絡を取って計画を開始される場合、担当者の方とエアロテックの種類やメニューを相談の上お見積りが出るでしょうから、最終判断はご相談と納得の上されてください。)
リフォームを検討されている方へのおすすめ
このページを読んでくださっている方の中には、近い将来リフォームを考えている方もいらっしゃると思います。
リフォームは、会社が得意な分野や契約を結んでいる(キッチンや洗面台などの)メーカーなどにより、同じ内容でも会社によって価格が大きく変わることが多いので、早い段階での「お見積もり比較」がとても大事です。
こちらのサイトだと、基準をクリアした優良会社複数から無料でお見積りがもらえます。
利用満足度第1位などリフォーム部門で三冠を達成しているタウンライフなので、いろんな可能性を広げるためにもよろしければご覧になってみてくださいね。
無料でリフォームプランをもらう(タウンライフリフォームのページへとびます)新・エアロテック-UVのマンションリフォームについて
さて、エアロテックの種類にもう一つ、2020年発表の「新・エアロテック-UV」という新商品があります。
元々あったエアロテック-UVを改良し、コロナ禍になってからのウイルス対策を前面に出して新しく発売しているもので、公式ページはこちら。
◆三菱地所ホーム公式ホームページ「新・エアロテック-UV」
ただ他と同様に公式ページに価格が載っていないのはもちろん、マンションリフォームでの導入可否やそのお値段については、調べてみても情報が出てきません。
まだ発売されたばかりで、マンションリフォームでのメニューの販売開始前なのかもしれません(エアロテックFit 発売からFit でのマンションリフォームメニューの発表までも期間がありますから、十分考えられることです)。
マンションに新・エアロテック-UVを入れたい方は、一度お問い合わせをおすすめします。
新・エアロテック-UV本体の価格については、上で「戸建向けの本体価格とマンションリフォームでの本体価格は違う?」の項目で書いたとおり、エアロテックよりもすこし上になっています。
エアロテックのマンションリフォーム費用、注意点
エアロテックを導入するリフォームをする際、費用についての一番の注意点ともいえるのが
建物(建て方・気密断熱の具合)によって、事前工事費が上下する
ということです。
分かりやすく言うと「古いマンションや性能面が基準に満たないマンションは、高額になる可能性大」ということ。
エアロテックやエアロテックFit を入れるには、冷暖房システムを機能させるために気密・断熱性の高い建物である必要があります。
足りていない部分があるなら、先に建物自体の気密・断熱を強くする工事をしなければいけません。
「次世代省エネルギー基準以上」のマンションなら、上で挙げたリフォーム費用総額の目安のイメージに近いようですが、そうでない場合は補強するための大規模工事が必要になることも。
上で挙げた三菱地所ホームのリフォームメニューについての資料などにも、住宅の断熱仕様や広さによって価格が変動する旨が書かれています。
私の探した限り、建物が古い場合のリフォーム価格の目安は発表されている様子がなく、実際のリフォーム費用については個別での見積もりでしか分からない可能性が高いです。
リフォームしたい住宅の建て方や様子によっては、エアロテックFit リフォームが不可能という場合や、かえって新築より高額になってしまう可能性も視野に入れ、早めに三菱地所ホームへのお問い合わせをおすすめいたします。
そして三菱地所ホームのリフォームのプラン(エアロテックとは別のリフォームメニュー)は、とても多彩!
エアロテックの導入と同時に他の部分もリフォーム希望される場合は、他のメニューとの組み合わせになる可能性が高いので、そういう意味でも個別でのご相談によってお見積りの目安が初めて分かるということもあるかと思います。
◆ほかのリフォームメニューはこちら(三菱地所のリフォーム公式)
おわりに
以上、エアロテックをマンションに入れることに興味がある方に向け、費用の情報をまとめてみました。
公式ホームページに具体的な費用や総額の例などが載っていない分、目安が見えにくいですよね。
少しでもお役に立てたなら幸いです。
エアロテックについては他にも記事を書いております。よかったらご覧ください。
おすすめ記事
◆エアロテック×感染症・換気面について書きました → 全館空調はコロナにも効果的?換気は?実際住んでる感想!~三菱地所ホームエアロテック | 心地いい家~ここブログ (kokochiiiie.com)
◆エアロテックとエアロテックFit の違いを詳細解説。Fit を使っている感想! → エアロテックFit とエアロテックの違いやリフォーム費用は?【実際住んでる私の体感レポ有】 | 心地いい家~ここブログ (kokochiiiie.com)
◆うちのエアロテックの設定温度を、季節ごとに公開しました。梅雨の時期が難しいです・・→ エアロテック暖房冷房 設定温度どうする?実際のユーザーが季節別解説! | 心地いい家~ここブログ (kokochiiiie.com)
コメント